ミヌエットの子猫

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ミヌエット(短足)

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愛知県

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ミヌエット(長足)

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ミヌエットの特徴

1996年に育種計画がスタートしたミヌエット。15年後の2001年には、世界最大の猫の血統登録機関・TICAにより新たな猫種として認められました。

あらゆる顔・被毛をもつことを認められているため猫種としての特徴に乏しく、新種としての登録を認めない団体もあり、まだ日本国内での知名度も高くない希少な存在の猫といえます。

犬のブリーダーが作出したミヌエットの歴史ミヌエットは、バセットハウンドのブリーダーであるジョセフ・スミスにより作出されたハイブリッド（混血）種の猫です。バセットハウンドのブリーダーであるジョセフは、繁殖はもちろんドッグショーでの審査員を務めるなど、熱心なブリーダーとして活動していました。

転機が訪れたのは、1995年6月。ジョセフは、バセットハウンドと同様に短くキュートな足をしているマンチカンの存在を新聞記事にて知ります。

マンチカンに魅せられたジョセフは、マンチカンに短足・長足両方のタイプが生まれること、長足として生まれたマンチカンの多くが軽視され、動物保護センターに収容されていることを知ります。

【マンチカンとペルシャを交配】
マンチカンの短足の特徴を固定化させることが、猫の命を救うことにつながると考えたジョセフは、自身の手で繁殖をスタート。マンチカンとペルシャの特徴を出すべく、まずは両種を交配させます。

やがて生まれた猫に、エキゾチックショートヘアやヒマラヤンといったペルシャ系の猫を交配させ、計画的に育種を進めていきました。作出された猫たちは、のちのミヌエットのルーツとなります。

その後、ジョセフは繁殖から手を引きますが、ミヌエットの魅力に惹かれたブリーダーたちの手によって繁殖・育種が続けられ、ミヌエットは世界中でブリーディングがおこなわれています。

マンチカンやペルシャの特徴を受け継ぐミヌエットミヌエットは、マンチカンの体型とペルシャに近い被毛をもつ猫種です。平均体重は2～4kg前後で、オスの方が比較的大きくなるといわれています。

ミヌエットはマンチカンの血を強く受け継いでいて、短足・長足の両タイプが生まれます。

丸顔の表情をよりかわいらしく見せるブルーまたはグリーンの丸く大きな瞳、先端が丸い小さな耳、しっかりとした首回り、筋肉質で丸みのある体、キュートな丸い足先……など、全体的に丸みを帯びている愛らしいフォルムの体が魅力的です。

ミヌエットの豊かな被毛はペルシャ譲りミヌエットは短毛種・長毛種がともに認められており、すべての毛色が認められているため、被毛のバリエーションが豊富です。

ミヌエットの性格

【人懐っこい性格はペルシャから】
ペルシャの影響からか、ミヌエットは人懐っこく温厚で従順な性格です。飼い主さんやご家族に甘えたがる一面をもち他者へあまり警戒心を持たないため、見知らぬ人や猫へのコミュニケーションもあまり抵抗しません。

また、どこかマイペースな性格もペルシャからの影響でしょうか。無理に近づくと嫌がることもあります。構ってほしいときにはミヌエット自ら近寄ってくるので、愛猫が望むときにコミュニケーションを取るなど、適度な距離感を保つことが上手な飼い方のポイントです。

【好奇心旺盛な性格はマンチカンから】
ミヌエットは好奇心旺盛で陽気なマンチカンの性格も受け継いでいるため、遊ぶことを好みます。活発に動くので、キャットタワーやおもちゃなど運動できる環境・グッズを用意しましょう。
ひとりで遊ぶことも上手ですし、飼い主さんやご家族と一緒に遊ぶことでコミュニケーションを取ることができ、信頼関係を築けるよい機会にもなります。

ミヌエットの飼い方

ミヌエットの美しい被毛を保つポイントペルシャのようにふわふわしてやわらかく手触りのよいミヌエットの被毛は、上毛・下毛があるダブルコートです。一つの毛穴から複数本の毛が生えているため、毛が厚く密集しています。ダブルコートには毛が生えかわる換毛期があり、多く毛が抜けるのでケアが必要です。

ミヌエットはやわらかな毛質をしているため、普段からブラッシングを欠かさずにおこないましょう。短毛種は週3～4回ほど（できれば毎日が望ましい）、長毛種は毎日（できれば1日2回が望ましい）のブラッシングが目安となる頻度です。

ミヌエットが運動できる環境を活発な猫種なので、部屋の中でもしっかり動き回れる環境を整えてあげてください。とくに好奇心旺盛な子猫のうちは、家の中をダッシュしたりジャンプしたりは日常茶飯事。ケガや事故のもととなるものはあらかじめ手の届かない場所に片付けましょう。

また、太りやすい猫種でもあるので、肥満にならないような食事管理も大切です。肥満はさまざまな病気の原因にもなります。健康的な食生活を心がけてください。

ミヌエットの寿命

平均寿命は、8.3歳※1です。猫の平均寿命は14.4歳※2なので、全体の平均寿命より短い傾向にあります。

ミヌエットの長生きの秘訣は、健康的な食生活とストレスのない飼育環境を整えること。とくにミヌエットは太りやすい体質なので、カロリーオーバーには要注意です。運動できるスペースの確保も寿命を延ばすポイントの一つです。
日ごろからしっかりと健康管理に取り組んで、1日でも多くの時間をミヌエットと一緒に過ごせるようにしましょう。

※1　※2 アニコムどうぶつ白書2022年

ミヌエットの気を付けたい病気

「肥大型心筋症」や「拡張型心筋症」などの心臓病にかかりやすいとされ、これらの病気にかかると、ごはんを食べなくなる、動かなくなる、息苦しそうに呼吸するといった症状が見られます。
完治が難しい病気なので、症状を抑える対症療法がおこなわれます。早期発見によって病気の進行を抑えることができるので、少しでも異変を感じたらかかりつけの獣医師に相談してください。

また、「多発性嚢胞腎」という遺伝性の病気になるミヌエットも多いです。腎臓に水の溜まった袋が多数できる病気で、腎不全の原因にもなります。よく見られる症状は、多飲多尿、食欲不振などがあります。
こちらも完治が難しい病気です。ただし早期発見で症状を和らげることは可能なので、いつもと様子が違う場合は早めの受診を心がけください。