メインクーンの特徴
大きさ
骨が太く筋肉質でがっしりしています。
また、メインクーンは、ギネスブックにも世界最大の猫として登録されている猫種です。
なかには体長が1m以上、体重が10kgを超えるメインクーンも存在します。
性格
愛嬌がよく、ほかの猫や動物、小さな子どもともうまく付き合えます。
かつてメインクーンは、ネズミを退治するワーキングキャットとして、人々と暮らしてきました。そのことから、ハンター気質が残っており、活発で好奇心旺盛な一面もある猫種です。
また、知性が高く飼い主に対して愛情深いので「犬っぽい」と、いわれることもあります。
賢く温厚な性格のため、はじめての方でも飼いやすいでしょう。
毛色
代表的な色は、ホワイト、レッド、ブラウン、ブラック、シルバー、クリーム、ブルーなどがあります。
模様のパターンも、単色のソリッドや2色のバイカラーのほか、三毛のキャリコ、縞模様のタビーなどがあり、種類は豊富です。
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ノルウェージャンフォレストキャットとの違いは?
どちらも大きな体で、毛が長くボリュームのある被毛が特徴的なため、見分けがつきづらいとされています。
見分けるポイントは、大きく分けて下記の3つです。
顔
鼻
耳
しかし、似ている猫種が存在するだけで、メインクーンの顔の特徴は、基本的に同じです。
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メインクーンの飼い方
しつけ
引っかいたり噛みついたりしないようにしつけるのも、比較的時間はかかりません。
しかし、賢いゆえに、自分でドアを開けたり、蛇口を開けたりすることもあるので注意してください。猫に入られると困るスペースは、勝手に出入りできないよう工夫しておくことをおすすめします。
また、トイレの方法も短期間で覚える傾向にありますが、失敗しないためにも大きめのトイレを選ぶようにするといいでしょう。
お手入れ
ブラッシング
毛が絡まり毛玉ができやすいため、毎日のブラッシングが理想。難しければ最低でも週に2〜3回おこなうことをおすすめします。
もともと寒冷地域で暮らしていたメインクーンは、防水性と防寒性を高めるため、被毛が皮脂で覆われています。
メインクーンは、その分汚れやすいので、ブラッシングやコーミングで清潔な状態を保つ必要があるでしょう。
シャンプー
歯磨き
キャットフードやおやつの食べカスは口腔内に残りやすく、そのまま放置すると歯垢や歯石となり、歯周病の原因にもなることも。
定期的に歯磨きをし、汚れを取り除くことが大切です。
また、歯磨きに慣れさせるよう、子猫のときからトレーニングするとよいでしょう。
爪切り
伸ばしたままだと、猫自身や飼い主がケガしてしまうこともあるため、危険です。
また、猫が引っかいてカーテンやソファなど家具に傷がつく可能性もゼロではありません。
ケガやトラブルを事前に防ぐために、定期的に爪切りをおこないましょう。
メインクーンを飼う際の注意点
体の大きさに合わせたスペースの確保
また、運動不足にならないように、体の大きなメインクーンでも自由に体を動かせる広いスペースが必要です。
日常生活での窮屈な思いは、ストレスの原因にもなります。ストレスがたまらないよう、十分な飼育スペースを確保しましょう。
熱中症に注意
そのため、熱中症になるリスクが高いといえます。とくに夏場はエアコンを活用し、涼しい環境を維持するよう心がけてください。
また、室内温度とあわせて湿度の管理も気を付けましょう。
キャットタワーや家具は安定性を重視
室内にキャットタワーを設置したり、タンスなど高低差がある家具を活用したりして、運動できる環境にするとよいでしょう。
ただし、大柄のメインクーンが乗っかっても倒れないよう、事故防止の対策は必須。キャットタワーは安定性のあるものを用意し、家具はぐらつかないように固定しましょう。
メインクーンがかかりやすい病気、寿命
注意したい病気
肥大型心筋症
症状としては、元気消沈や食欲低下がみられます。病状が進むと、血栓塞栓症という合併症を引き起こすこともあるでしょう。
治療方法は、投薬で心臓の機能をサポートしたり、症状や進行を緩和したりする治療が中心です。
肥大型心筋症は、明確な予防法はありません。
しかし、定期的な検診や、日ごろから猫の様子を注意深く観察するなどして、重症化する前の早期発見・早期治療を心がけるとよいでしょう。
多発性のう胞腎
主な症状は、多飲多尿や食欲不振、嘔吐、脱水、貧血などがみられます。
多発性のう胞腎は、完治させる明確な治療法は見つかっていません。
しかし、投薬や食事療法によって症状を軽減させたり、病気の進行を遅らせたりすることはできます。
予防は難しい病気ですが、遺伝子検査を実施しているブリーダーから迎えることで対策が可能です。
毛球症
症状が軽い場合は、毛球除去剤を舐めさせて、便と一緒に排出させます。
重症化した場合は、手術によって毛球を除去しなければなりません。
毛球症は、日ごろからこまめなブラッシングをおこない、猫が飲み込んでしまう毛の量を減らすことで予防できます。
健康寿命を延ばすために
毎日の運動
また、飼い主と一緒に遊ぶ時間を確保することも大切です。
食事の管理
毛球症の対策として、食物繊維が豊富に含まれているフードを選ぶのもおすすめです。
また、フードやおやつを与えすぎて、肥満にならないように食事管理に気を付けてください。
デンタルケア
歯のケアを怠ると歯周病になってしまい、食生活に支障をきたす恐れがあります。
子猫のころから歯磨きに慣らし、定期的に歯磨きをすることが大切です。
メインクーンのルーツ
誕生の経緯
起源は定かではなく、ネズミ獲りとしてバイキングの船に乗っていた猫がアメリカ大陸に渡ったとされる説もあります。
また、ふさふさとしたメインクーンのしっぽがアライグマに似ていることから、猫とアライグマを交配させて生まれたと信じられていたことも。
そんなメインクーンは、アメリカでは早くからキャットショーに出陳されており、1895年には最高賞を受賞しました。
1900年に入ってからは、同じ長毛のペルシャに人気が奪われ、人々の関心がメインクーンから離れてしまいます。
しかし、1968年に愛好家たちが品種保護のためメインクーン専門のクラブを設立し、少しずつ人気が回復しました。
現在、キャットショーでは、人気のある品種の一つとされています。
まとめ
学習力も高く、飼い主に忠実で、しつけも比較的時間はかかりません。
ただし、体が大きいメインクーンを飼うには、大きめなケージやトイレなどが置ける広いスペースが必要です。
ストレスにならないよう十分なスペースを確保し、メインクーンにとって過ごしやすい環境を整えましょう。