ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
大きさ
体つきは骨格と筋肉がしっかりしていて重厚感があり、たくましい印象です。
体が大きいこともあり、ほかの猫種と比べてゆっくり成長します。
一般的な猫は約1年で成猫サイズになりますが、ノルウェージャンフォレストキャットは3~4年かかります。なかには5年たってもまだ大きくなる子もいるようです。
性格
人懐こく、好奇心旺盛で、訪問者など知らない人やほかのペットに対しても、警戒することはほとんどありません。
寒さの厳しい環境で生きてきたという本能から、辛抱強く勇敢でタフな一面もみられます。
飼い主さんと一緒に過ごすことを好むので、猫を飼うのがはじめてでも飼いやすい猫種といわれています。
毛色
色味はブラック、シルバー、ホワイト、ブラウン、レッド、クリームなどがあります。さらに同じ色味でも濃淡があるためカラーバリエーションは大変豊富です。
縦縞柄の「タビー」には、全身に細い縞模様が出る「マッカレルタビー」と、渦を巻いたような幅広の縞模様「クラシックタビー」があります。
マッカレルとはサバのことで、マッカレルタビーは「サバトラ柄」という意味です。
唯一無二の模様と豊富な毛色、そしてもふもふな被毛はノルウェージャンフォレストキャットの魅力の一つといえるでしょう。
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2024年3月15日生まれ 男の子
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2024年2月26日生まれ 男の子
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メインクーンとの違いは?
下:メインクーン
顔立ちや鼻筋の違い
一方、ノルウェージャンフォレストキャットの横顔は額から鼻先までのラインがまっすぐで、くぼみはほとんどみられません。
また、メインクーンは面長で四角い顔立ちをしているのに対し、ノルウェージャンフォレストキャットは逆三角形に近いシュッとした輪郭です。
耳の違い
耳の先端からまっすぐ長い毛が生えているのですが、ノルウェージャンフォレストキャットにはありません。
平均価格
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ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方
しつけ
トイレのしつけ
そわそわとトイレに行きたいそぶりをみせたら、抱っこで連れて行ってあげます。
飼い主さんは抱き上げるときに猫を驚かせないよう気を付けましょう。
これを数度繰り返し、成功体験を重ねてあげることで、学習してもらいます。
ノルウェージャンフォレストキャットは体が大きいため、大型猫用のトイレを用意するのもおすすめです。
爪とぎのしつけ
爪とぎしてよい場所や爪とぎグッズの前で、猫の両手を持ち、爪とぎをするように上下に動かして、ここはOKの場所だと教えます。何度か繰り返しましょう。
お手入れ
ブラッシング
長い毛が集中している首回りやおなか、脇、しっぽなどはとくに丁寧にブラッシングします。毛玉ができていないか毛の根元までかきわけるように確認しながらお手入れをしましょう。
シャンプー
猫のシャンプーは基本的に必要ないものです。
しかし、ノルウェージャンフォレストキャットの被毛は防寒性・防水性が高く、皮脂に薄く覆われているため、ほこりやごみがつきやすい構造をしています。放置すると、黒ずんだり、皮膚上で雑菌が繁殖したり皮膚炎を引き起こしたりする可能性もあるため、月1回の頻度を目安にしましょう。
猫は水に濡れるのを嫌う傾向があるので、シャンプーには子猫のころから慣れさせておきましょう。
歯磨き
歯垢や歯石は、歯周病を引き起こす原因となるため、少なくとも2~3日に1回は歯磨きをしましょう。
爪切り
猫が爪とぎをするのは爪を短くするためではなく、爪を鋭くするためです。爪とぎをしていても爪切りは必要です。
伸びている爪を放置すると、ケガの原因となってしまいます。定期的にチェックすることを忘れないようにしましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットを飼う際の注意点
熱中症
暑さには弱く熱中症発症のリスクも高いため、夏場はエアコンの設定温度を26~28度くらいにし、24時間、室温を管理しましょう。
湿度が高い環境も苦手です。梅雨など多湿になる時期は除湿対策も忘れずにおこないましょう。
サマーカット
ただし、被毛は体温調節や皮膚を紫外線から守る役割があるため、短くしすぎないよう気をつけましょう。毛量の調節や部分カットのみでも十分効果があります。
また、トリミングに慣れていない場合は、じっとしている時間がストレスになってしまうことも。
サマーカットをしたいときは、トリミングサロンや動物病院で相談してみましょう。
運動しやすい環境づくり
ポイントは、キャットタワーやキャットステップを設置したり、棚の上を片付けて上れるようにしたりと、縦の空間づくりを意識することです。
運動神経抜群の猫種ですが、滑り止めマットや落下防止ネットを活用するなど、ケガを防止する対策も忘れずに。
ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気、寿命
注意したい病気
肥大型心筋症
体に酸素が十分に行き届かなくなることから、疲れやすくなる、食欲が低下するなどの症状がみられます。
今のところ明確な予防法はありませんが、遺伝性疾患の一つと考えられています。遺伝子検査を実施しているブリーダーから迎えることで対策できるでしょう。
猫の様子をよく観察したり、定期検診をしたりして、早期発見・早期治療を心がけます。
糖尿病
肥満やストレス、偏った食事が原因とされていますが、遺伝や免疫疾患によるケースもあります。
軽度の糖尿病の場合、食事療法や運動療法などをおこなって治療します。
はっきりとした予防法は確立されていませんが、日常生活のなかでバランスの取れた食事を与えて、ストレスとなる要因を取り除いてあげられるように心がけましょう。
そのほか、飲水量やおしっこの量、猫の体重などをチェックして、異変にすぐ気付けるようにすることが大切です。
毛球症
症状が軽度の場合は毛球除去剤を使用し、体外へ出します。場合によっては、手術が必要になるケースもあります。
毎日のブラッシングでできるだけ抜け毛を取り除き、飲み込む毛の量を減らす工夫をしましょう。
健康寿命を延ばすために
毎日の運動
運動不足にならないよう、キャットタワーなどで縦方向の空間を広げ、上下運動ができる環境を整えましょう。
食事の管理
長毛種のため、毛づくろいで多くの抜け毛を飲み込んでいる可能性があります。飲み込んでしまった毛の排出をサポートしてくれる毛玉ケア効果のあるフードもおすすめです。
デンタルケア
定期的に歯磨きをして食べかすなどの汚れを取り除きましょう。清潔で健康な口内環境をキープすることが大切です。
ノルウェージャンフォレストキャットのルーツ
誕生の経緯
北欧の厳しい寒さに耐えながらその血をつなぎ、自然交配によって生まれた猫種です。
1930年代にノルウェーの愛猫家たちが、国を代表する猫として「スコグカット(ノルウェージャンフォレストキャットの前身)」を保護・育成する活動をはじめます。しかし第二次世界大戦がはじまると活動は中断され、一時は絶滅寸前にまで追い込まれました。
1975年、ノルウェージャンフォレストキャット専門のサークルが設立され、本格的な育種と保存活動が再開します。
そして1977年、ヨーロッパの猫種登録機関にようやく一つの品種として登録されました。
その後もノルウェージャンフォレストキャットのブリーダーたちは、個体数の維持と品種の固定化のために尽力を続けます。その努力が実り、アメリカやロシアの隣国スウェーデンでも猫種として登録されるようになりました。
まとめ
人懐こく、甘えん坊で、飼い主と一緒に遊ぶことを好み、なかには自らおもちゃを持ってきて遊びを催促する子もいることから、犬のような猫と表現されることがあります。
猫とたくさんコミュニケーションをとりたい方や、お手入れ好きな方に向いている猫といえるでしょう。