アメリカンショートヘアの子猫

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アメリカンショートヘアの特徴

アメリカンショートヘアは、開拓の国・アメリカとともに歩んできました。性格は明るくてフレンドリー。まさに「アメリカ人気質」なアメリカを代表する猫です。

アメリカの開拓とともに歩んだワーキングキャット歴史をさかのぼると、1620年のピューリタンのアメリカ新大陸上陸まで行きあたります。
このとき、移民に連れてこられた猫こそがアメリカンショートヘアの先祖です。猫たちは、移民船「メイフラワー号」内のネズミを狩るワーキングキャットとして活躍していました。開拓時代は、食料を守る優秀なネズミハンターとして重宝されていたそうですが、農業技術の発達に伴い、需要はハンターからペットへと変化していきます。

現在の「アメリカンショートヘア」のスタイルに落ち着いたのは1966年。1980年以降に日本にも入ってくると、そのかわいらしさから一躍大ブームに。今では定番のペットとして数えられるほど人気の猫種になっています。

毛色のバリエーションバリエーション豊かな毛色もアメリカンショートヘアの特徴です。その数は70種類以上ともいわれています。
代表的な毛色は、シルバーとブラックが織りなす独特の縞模様。「シルバークラシックタビー」と呼ばれ、日本でも大変高い人気があります。タビーの色は、シルバーのほかにも赤、青、茶色などがあり、模様の出方も多種多様です。タビーのほかにも、白や黒の単色、2色のバイカラー、毛先の1/4ぐらいに色のついた「シェーデッド」などが存在します。

クレオパトララインは美しさの証？人気のクラシックタビーには体から顔までゴージャスな縞模様が入っています。脇腹にはカキの貝殻のようなうずまき模様、肩には蝶の羽のような模様、手足やしっぽはトラのような縞模様が見られます。

顔の模様も独特で、額にはM字型、目尻付近から頬に向かってアイラインのような模様が入っています。世界三大美女のクレオパトラのアイメイクを彷彿とさせることから「クレオパトラライン」と名付けられており、タビーならではの特徴です。見かけたら、ぜひ注目してみてくださいね。

アメリカンショートヘアの性格

誰とでも仲良くなれる、ペットとして理想的な性格アメリカンショートヘアは、人懐っこく友好的。温厚で物怖じしない性格なので、どんな家庭にも上手に適応できます。
子どもやほかのペットとも仲良く暮らせるでしょう。賢いので、しつけに苦労することもさほどありません。

はじめのペットでも安心！ 温和な性格アメリカンショートヘアは、温和な性格と丈夫な体をもつことから、はじめてペットを飼う方でも飼いやすい猫といわれています。一方で、抱っこが苦手な一面も。構いすぎると嫌がるので、つかず離れずの距離感を保ち、ある程度自由気ままにさせてあげるとよいでしょう。

ハンターの血がうずく？ やんちゃな一面ももともとハンターとして走り回っていたので、筋肉質でがっしりとした体型です。運動能力が高く、動くものを捕まえられずにはいられない好奇心旺盛なところも。遊び好きなので、運動不足が続くとストレスをためてしまいます。キャットタワーやキャットステップなどを設置してあげましょう。

アメリカンショートヘアの飼い方

肥満に注意！　食事と運動量に気を付けよう体重の目安は4～7kg。体質的に太りやすいので、食事の与えすぎには注意しなければなりません。
去勢・避妊手術をするとホルモンバランスの影響から、とくに太りやすくなります。食事の管理とともに、日ごろから十分に運動できるように遊ぶスペースを確保してあげましょう。

換毛期は特に念入りに。被毛のケアについてアメリカンショートヘアは短毛ですが、換毛期（春・秋）になると驚くほど抜け毛が増えます。そのときにブラッシングを怠ると、大量に毛を飲み込んでしまい、毛球症になってしまうことも。
通常でも週1～2回、換毛期にはできれば毎日ブラッシングをおこなってあげましょう。換毛期にはシャンプーをすることもおすすめです。

アメリカンショートヘアの寿命

平均寿命は13.6歳。※1
猫の平均寿命14.4歳※2と比較するとやや短めですが、飼育環境によっては平均寿命以上に長生きすることもあります。

猫が長生きできるかどうかは、日ごろの健康管理が関わっています。愛猫と少しでも長い時間を過ごしたいのであれば、毎日の健康管理をしっかりおこない、気になることがあったときはすぐに獣医師に相談しましょう。

※1　※2 アニコムどうぶつ白書2022年

アメリカンショートヘアの気を付けたい病気

さまざまな猫との交配がなされてた歴史もあり、純血種にありがちな遺伝疾患は少ないといわれています。

ただし、肥大型心筋症には要注意です。これは心臓の壁が厚くなることで、心臓への血液が滞り、十分な血液を全身に送り出せなくなる病気です。
初期に目立った症状は表れませんが、進行すると呼吸が早くなったり、食欲不振に陥ったりします。最悪の場合、急死してしまう可能性も。

とくに中高齢になると、この病気を発症しやすくなります。ある程度の年齢になったら、定期的に健康診断をおこなうなど、対策することをおすすめします。