猫がついてくる理由【4選】

1. 親代わり

歩きながら飼い主を見つめている子猫
猫が飼い主のあとをついてくる理由の一つが、「飼い主=母親」と認識しているケースです。

本来、子猫は生後6カ月ほどで親離れし、自立していきます。しかし、この時期を迎える前に飼い主と出会った猫は、十分に親離れができず、飼い主を“親代わり”と感じることがあります。
そのため、甘えたい気持ちから飼い主のあとを追いかけるようになるのです。

このような行動は、成長とともに自然と落ち着くことが多いですが、猫によっては成猫になっても“子猫気分”が抜けず、後追いが続く場合もあります。

無理にやめさせるとストレスになることもあるので、「まだ甘えたい時期なんだな」と受けとめ、そっと見守ってあげましょう。

2. 遊びたいサイン

飼い主の足元にくっついている猫
猫が高い声で「ニャーン」「ミャーオ」と甘えたように鳴きながらついてくるときは、「構ってほしい」「一緒に遊んで!」という気持ちの表れです。鳴きながらスリスリしてくる行動も、遊びへの誘いサインの一つです。

そんなときは、お気に入りのおもちゃを見せてみましょう。喜んで飛びついてくる姿が見られるかもしれません。

また、あとをついてきたと思ったら、いざ構おうとすると逃げる……そんな行動もよくあります。これは実は「追いかけっこしよう!」という、猫なりの遊びのお誘い。

こうしたしぐさが見られたときは、一緒に遊ぶチャンス。思い切り構ってあげることで、愛猫との信頼関係がより深まります。
関連する記事

3. ごはんの催促

飼い主からおやつをもらっている猫
猫が「ニャー、ニャー」と甘えたように鳴きながらついてくるときは、「おなか空いたよ!」「 ごはんまだ?」というサインかもしれません。

仕事や外出から帰ったときに、飼い主のあとを追ってくる行動はよく見られます。これは、「あとをついていけばごはんがもらえる」と猫が学習しているからです。

ごはんをあげた途端に離れていくと、「ごはん目当てだったのね……」とちょっと寂しい気持ちにもなりますが、それだけ信頼されている証拠ともいえます。
関連する記事

4. 不安やストレスのサイン

飼い主の様子をうかがっているグレーの猫
普段はマイペースに見える猫でも、飼い主がそばにいないと不安や寂しさを感じることがあります。

とくに子猫のうちは、慣れない環境や人、見知らぬにおいがストレスとなり、不安な気持ちになることも。そんなとき、親のように慕う飼い主が現れると「ひとりにしないで!」とばかりに後を追う行動をとります。
実際に、飼い主が見えなくなると、鳴きながら部屋中を探し回る猫もいます。

こうした不安を感じやすいかどうかは、猫の性格にもよります。臆病な子やシニア猫は、ちょっとした変化にも敏感で、寂しさから後追いをする傾向があります。
そんなときは、スキンシップや声かけでしっかり安心させてあげましょう。
関連する記事

ずっとついてくる猫、しつこいと感じたら見るべきポイント

飼い主を見つめている猫
猫がついてくるのは甘えや好奇心からが多いものの、行動があまりにもしつこい場合は注意が必要です。

たとえば「常に飼い主にまとわりつく」「離れると大声で鳴く」「暴れる・壊す」などの行動がある場合は、分離不安の可能性があります。これは飼い主と離れることへの不安から、パニックや問題行動を引き起こす状態です。
飼い主と急に離れる時間が増えたり、過剰に甘やかされた猫に見られることが多く、ストレスが続くと体調不良につながることも。

声かけやスキンシップがかえって不安を助長するケースもあるため、出入りはそっと、過度な構いすぎは避けることがポイントです。

猫がついてくる頻度や様子に違和感を感じたら、日常の変化や接し方を一度見直してみましょう。
関連する記事

まとめ

階段で飼い主のあとをついてくる猫
猫が飼い主のあとをついてくるのは、甘えや好奇心、ごはんの催促、不安など、猫なりの理由や気持ちがあるからです。基本的には信頼の証ですが、あまりにも執拗にまとわりつく、問題行動が見られるといった場合は、分離不安などの可能性もあります。日ごろから猫の性格や行動をよく観察し、安心できる環境と関係づくりを心がけましょう。
関連する記事