猫がふみふみする理由・意味
1. 子猫時代の授乳行動の名残

猫が前足で「ふみふみ」する行動は、子猫のころ母猫のおっぱいを押してミルクを出そうとしていた名残です。これは本能的な習慣で、母猫に甘えるときのしぐさでもあります。
成猫になっても、飼い主のひざの上や毛布の上でリラックスしていると、この行動が出ることがあります。「ふみふみ=安心の証」であり、信頼している相手だからこそ見せる行動といえるでしょう。
成猫になっても、飼い主のひざの上や毛布の上でリラックスしていると、この行動が出ることがあります。「ふみふみ=安心の証」であり、信頼している相手だからこそ見せる行動といえるでしょう。
2. 甘えたい・リラックスしたいときの愛情サイン

ふみふみは、飼い主への甘えや愛情表現としておこなう場合もあります。ふみふみの最中にゴロゴロ喉を鳴らすのも、その証拠です。
なかには自分のにおいをつけようとして、マーキング的な意味合いを含む場合も。足裏の臭腺からにおいを出しながら「ここは自分の場所だよ」と主張している可能性もあります。
なかには自分のにおいをつけようとして、マーキング的な意味合いを含む場合も。足裏の臭腺からにおいを出しながら「ここは自分の場所だよ」と主張している可能性もあります。
3. 後ろ足のふみふみは発情期サインかも?

「前足のふみふみ」とは異なり、後ろ足でふみふみする動きが見られるのは、発情期に入ったサインかもしれません。とくに未避妊・未去勢の猫に多く見られるしぐさです。
このしぐさと一緒に、腰を上げるような姿勢や鳴き声が目立つ場合、交尾行動に関連している可能性があります。繁殖の予定がない場合は、避妊・去勢手術も検討しましょう。
このしぐさと一緒に、腰を上げるような姿勢や鳴き声が目立つ場合、交尾行動に関連している可能性があります。繁殖の予定がない場合は、避妊・去勢手術も検討しましょう。
▲布団をふみふみしているエキゾチックショートヘアの様子
猫がふみふみする場所

猫がふみふみをする場所には、いくつか共通した特徴があります。
猫によって好みの違いはありますが、「柔らかくて安心できる」「お気に入りのにおいがある」「触り心地がよい」などの条件がそろっている場所が選ばれる傾向にあります。
猫によって好みの違いはありますが、「柔らかくて安心できる」「お気に入りのにおいがある」「触り心地がよい」などの条件がそろっている場所が選ばれる傾向にあります。
飼い主の体(おなか、腕など)
大好きな飼い主さんも、ふみふみのターゲットになるものの一つです。
これは、飼い主への信頼や愛情の証ともいわれています。おなかや腕、太ももなどの柔らかく温かい場所は、猫にとって「安心できる寝床のような感触」なのでしょう。
「いつも猫にふみふみされている……」という方も少なくありません。夢中でふみふみする姿は愛おしいものですが、眠りを妨げないようタイミングを見てそっと対応するのもポイントです。
これは、飼い主への信頼や愛情の証ともいわれています。おなかや腕、太ももなどの柔らかく温かい場所は、猫にとって「安心できる寝床のような感触」なのでしょう。
「いつも猫にふみふみされている……」という方も少なくありません。夢中でふみふみする姿は愛おしいものですが、眠りを妨げないようタイミングを見てそっと対応するのもポイントです。
ほかのペット
猫は、一緒に暮らしている犬やほかの猫に対してもふみふみすることがあります。
ふわふわとした被毛や安心感のある存在が、ふみふみの対象となるようです。とくに親しい関係にあるペット同士では、甘えのサインとして見られることがあります。
ただし、後ろ足でのふみふみや、腰を動かすような行動が見られる場合は、発情期やマウンティング行動の可能性もあるため注意が必要です。
ふわふわとした被毛や安心感のある存在が、ふみふみの対象となるようです。とくに親しい関係にあるペット同士では、甘えのサインとして見られることがあります。
ただし、後ろ足でのふみふみや、腰を動かすような行動が見られる場合は、発情期やマウンティング行動の可能性もあるため注意が必要です。
布団やクッション
猫は、ふわふわで柔らかく、なおかつ飼い主のにおいがしみ込んでいる布団やクッションが大好きです。そのようなアイテムは、子猫時代に母猫に甘えていた記憶を思い出させ、安心感を得られる場所としてふみふみの対象になります。
お気に入りのクッションや毛布をボロボロにされるのはつらいですが、猫にとって大切なリラックス手段でもあります。爪を立てないように爪切りやケアをしつつ、ふみふみをやさしく見守ってあげましょう。
お気に入りのクッションや毛布をボロボロにされるのはつらいですが、猫にとって大切なリラックス手段でもあります。爪を立てないように爪切りやケアをしつつ、ふみふみをやさしく見守ってあげましょう。
▲ベッドで寝転がりながら、ふみふみしているデボンレックス
ふみふみする猫としない猫の違いとは?

ふみふみする猫がいる一方で、まったくしない猫もいます。その違いには、子猫期の育ち方や自立心の発達が大きく関係しています。
甘えのしぐさとして知られるふみふみは、母猫のおっぱいを飲んでいたときの名残です。母猫に十分に甘えながら離乳期を過ごした猫は、心の成長とともにふみふみの頻度が減っていく傾向があります。これは、自立心が育っているサインともいえるでしょう。
一方、早い段階で親猫と離れた猫は、寂しさや不安を埋める手段として、ふみふみを続けることがあります。飼い主の体や近くでふみふみするのは、「安心したい」「甘えたい」という気持ちの表れです。
こうした猫がふみふみをしてきたら、「信頼してくれている証拠」として、できるだけ受け止めて甘えさせてあげることが大切です。スキンシップを重ねることで、猫との絆もさらに深まるでしょう。
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一方、早い段階で親猫と離れた猫は、寂しさや不安を埋める手段として、ふみふみを続けることがあります。飼い主の体や近くでふみふみするのは、「安心したい」「甘えたい」という気持ちの表れです。
こうした猫がふみふみをしてきたら、「信頼してくれている証拠」として、できるだけ受け止めて甘えさせてあげることが大切です。スキンシップを重ねることで、猫との絆もさらに深まるでしょう。
猫のふみふみ、やめさせる必要はある?

猫が前足をふみふみするのは、赤ちゃん返りや愛情表現ともいわれる自然な行動です。健康上の問題がない限り、無理にやめさせる必要はありません。猫の気が済むまで、安心して甘えさせてあげるのが基本です。
ただし、新しく購入したばかりの布団やクッション、ウール素材の衣類など、ふみふみされると困るものもありますよね。ふみふみによって生地が傷んだり、毛羽立ってしまう可能性もあります。
そのような場合は、猫が嫌う香りのスプレーを使って近づかせない、素材をカバーで保護するなどの工夫をするとよいでしょう。
猫にストレスを与えず、ふみふみの場所を自然に変えていくのがポイントです。
ただし、新しく購入したばかりの布団やクッション、ウール素材の衣類など、ふみふみされると困るものもありますよね。ふみふみによって生地が傷んだり、毛羽立ってしまう可能性もあります。
そのような場合は、猫が嫌う香りのスプレーを使って近づかせない、素材をカバーで保護するなどの工夫をするとよいでしょう。
猫にストレスを与えず、ふみふみの場所を自然に変えていくのがポイントです。
まとめ

猫の「ふみふみ」は、子猫時代の名残や愛情表現、発情期のサインなど、さまざまな理由で見られるしぐさです。ふみふみする場所や頻度には個体差があり、飼い主の体やクッションなど柔らかくて安心できる場所が好まれます。やめさせる必要はありませんが、被害を防ぐための工夫は必要です。
ふみふみを通じて猫の気持ちを理解し、よりよい関係を築いていきましょう。
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