子猫のパーツを見て健康状態を確認しよう 

抱っこされる子猫
ブリーダーから子猫を迎える際に利用するブリーダーマッチングサイトなどには、基本的に健康な子猫のみしか掲載されていません。しかし、元気な子かどうかは、実際に自分の目で確かめることが大切です。

不安なくお迎えするためにも、気になる点は遠慮せずにブリーダーに質問しましょう。次のチェックポイントを参考に、子猫の健康状態を確認してください。

【健康な子猫のチェックポイント】
明るく輝きがあり、澄んでいるか。目ヤニや涙やけ、充血はないか
耳垢が多い、においが強い、赤みがあるなどの異常がないか。音への反応がしっかりあるか
適度な湿り気があるか。鼻水や出血、皮膚のただれはないか
歯は白色で、歯垢や歯石はないか。歯茎はピンク色か。口や唇に傷やただれはないか
被毛ツヤがあり、毛量は十分にあるか。皮膚にフケや湿疹、乾燥はないか
体、四肢骨格は左右対称か。歩行にふらつきがなく、四肢がしっかりとしているか。体に傷やしこりはないか
肛門絞まりはいいか。ただれや腫れ、汚れ、強いにおいはないか。肛門周辺に抜け毛や毛の絡まりはないか

子猫の性格をチェックしよう

活発な子猫
猫舎見学時には、気になる子猫の行動を観察しましょう。
猫の行動パターンから、ある程度の性格を知ることができるので、自身の好みやライフスタイルにマッチしているかどうかの判断材料になります。

そのときの状況によって普段と違う行動を取っている場合もあるので、子猫のことをよく知っているブリーダーの意見を参考にすることも大切です。

活発なタイプ

このタイプの子猫は、すぐに寄ってきて、喉を鳴らしたり甘えた声を出したりします。遊びに誘うと、甘噛みやじゃれるようなしぐさを見せることも。
人や環境になじみやすく、遊び好きで飼い主とも積極的に関わります。

ノーマルなタイプ

最初はじっとこちらを観察し、徐々に近づいてきます。
新しい環境やはじめて会う人には慎重な態度を示しますが、徐々に落ち着きを見せるでしょう。
順応すれば飼い主に従順なので、焦らずゆっくり見守ることが大切です。

シャイなタイプ

部屋の隅で体を小さくしていたり、瞳孔を開いていたりします。

人や環境に慣れるまで時間がかかるタイプですが、ブリーダーからお迎えする場合、このタイプの子はほとんどいません
猫舎ではある程度のしつけや社会化をおこなっているため、新しい環境や人に対して極端に恐怖心を抱く子はいないでしょう。
参考文献

子猫選びならブリーダーの猫舎見学がおすすめ

猫舎
子猫を迎えるときの選択肢として、ブリーダーから直接迎えるという方法があります。

ブリーダーとは、親を繁殖・飼育・販売する人のこと。日本におけるブリーダーは家族のみの個人経営が多いですが、法人化してスタッフを雇用するケースもあります。
ブリーダーが扱う猫種は、人気の品種から希少な品種などさまざまです。

猫舎見学とは

猫舎とは、ブリーダーが複数の猫を飼育している場所のことです。

動物愛護法により、ブリーダーは販売する動物を直接購入者に見せるとともに、飼育方法や生年月日などの対面説明が義務付けられています。
そのため、ブリーダーから子猫を迎える場合は、原則として猫舎見学が必要となるのです。

興味本位、あるいは子猫を飼う予定のない猫舎見学は推奨できませんが、見学をしたからといって絶対に購入しなければならないという決まりはありません。
気になる子猫がいれば、ぜひ猫舎見学をしてみましょう。

事前予約をしていこう

猫舎見学の際は、事前の予約が必要です。ブリーダーは猫のお世話やほかのお客様の対応などで忙しいため、急に訪ねても見学の時間をつくることができません。
予約方法は電話やメール、サイトの予約フォームなど、ブリーダーによってさまざま。気になる子猫がいる場合はあらかじめ伝えておくとスムーズです。

なお、感染症対策として、ペットショップやほかの猫舎に立ち寄ってからの訪問をNGとしている猫舎は少なくありません。ブリーダーが提示している見学の注意事項を確認したうえで足を運びましょう。
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猫舎見学ならではのメリット 

抱き上げられる子猫
子猫がどんなところで暮らしているのか、どんな人が育てているのかは、猫舎に実際に足を運んだからこそ分かること。さまざまな情報を得て、子猫を迎えたあとのこともイメージしやすくなるはずです。

ここでは、猫舎見学やブリーダーから子猫を迎えるメリットをご紹介します。

飼育環境が分かる

お迎えするまでの子猫が、どのような環境で暮らしていたかを知ることができます。
猫舎が清潔かどうか、適切な環境で管理されているかどうかをチェックしましょう。
しかし、ブリーダーによって、見学と飼育の場所を分けているケースがあり、猫の飼育スペースを見せてもらえない可能性もあります。
これは猫に不要なストレスをかけないことや、猫舎に感染症を持ち込ませないことが理由としてあげられます。

親猫・兄弟猫にも会えるケースがある

親猫、兄弟猫を見せてもらうことで、見た目の特徴や健康状態の確認はもちろん、気になっている子猫の将来の姿を想像することができます。

ただし、産後間もない母猫は状況によって会えないことも。また、父猫や兄弟猫も猫舎とは別の場所にいたり、コンディションによっては会えなかったりするケースもあります。
親猫、兄弟猫との対面についてはブリーダーによって対応が異なるため、事前に相談しておくといいでしょう。

ブリーダーに直接質問できる

ブリーダーは猫の育成の専門家であり、子猫が生まれたときから知っている育ての親でもあります。

飼い主がよい子猫を迎えたいと思うのと同じように、ブリーダーもよい飼い主との出会いを願っています。そのため、ブリーダーと直接コミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが大切です。
気になることや不安なことがあれば、遠慮せずに質問してください。

子猫の猫舎での過ごし方を聞いてみよう

見学当日は、見慣れない人がいることで、いつもと違った様子を見せることもあります。
普段はどのような様子なのか、親猫や兄弟猫とはどのような関わり方をしているのかを聞いておきましょう。

猫種の特徴や飼育の仕方についてアドバイスをもらおう

猫種によって、お世話やお手入れのポイントは異なります。
子猫の猫種の特徴や注意点、しつけのコツ、ごはんの与え方(種類・量・回数)などを聞いておくと安心です。

遺伝子検査や予防接種の実施の有無について聞いてみよう

遺伝子検査では、先天性疾患の発症リスクを把握することができます。検査をしている場合は、証明書を見せてもらってください。
予防接種の実施状況も確認しておくと、お迎え後の接種スケジュールが立てやすいです。接種済みの証明書も、忘れずに受け取りましょう。
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まとめ

撫でられる子猫
今回は子猫の選び方として、猫の健康状態と性格のチェック方法をご紹介しました。

ブリーダーから直接子猫を迎える場合、原則として必要となってくるのが「猫舎見学」。猫舎見学では、性格や健康状態を自分の目で見て確かめられることはもちろん、猫育てのプロであるブリーダーから直接話を聞けるというメリットがあります。

気になる子猫が見つかったら、まずはブリーダーに問い合わせてみてくださいね。