一人暮らしで猫を飼うとどんなところが大変?

スリッパでいたずらをする猫

住まいに関する苦労

猫を飼う上では、寝たり遊んだりする場所はもちろん、食器置き場、トイレを置くスペースを確保しなければなりません。
しかし、人によって差はありますが、一人暮らしの住まいはあまり広くないことが多く、飼育スペースの確保が難しいです。
また、一人暮らしをしている方の大半は賃貸住まいだと思います。猫は爪をとぐ習性があるので、もし賃貸物件の壁や柱をボロボロにした場合、退去時に高額な修繕費用を請求されることも……
一人暮らしので猫を飼う場合、部屋のづくりを工夫したり、あらかじめ爪とぎ対策など打っておいたりする必要があります。
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お世話に関する苦労

一人暮らしをしている方のほとんどは、外で仕事をしていたり、学校に行っていたりする方がほとんど。そうすると、猫は日中ひとりで留守番をすることになります。
猫は単独行動をとる生き物なので、比較的留守番は得意ではありますが、それでも長時間の留守番は好ましくありません。
もし出張や旅行で数日間家を空けなくてはならないときは、誰かに猫のお世話をお願いする必要があります。

お金に関する苦労

当たり前ですが、猫を飼うと食事代のほか、トイレやケア用品、ワクチン接種代などさまざまお金がかかります。
また、飼い猫がずっと元気な状態とは限りません。ケガや病気をしたら病院に連れて行く必要がありますが、猫には人間のように公的な健康保険がなく、思いのほか治療費が高額になることも
一人暮らしの方はは自分ひとりで生計を立てているケースがほとんどなので、もしもの出費もしっかりと計算に入れておく必要があるでしょう。

一人暮らしで猫を飼うメリット

寄り添って寝る2匹の子猫

癒される

猫を飼うメリットとしてもっとも大きいものは、やはり「癒し」なのではないでしょうか
もし仕事で疲れていたり、嫌なことがあったりしても、かわいい愛猫が出迎えてくれれば、そんな気持ちも一気に吹き飛んでくれるはず。
実際に飼っている方からは「見ているだけでも幸せな気分になる」、「この子がいるから仕事も頑張れる」などの声があがっており、その存在自体が支えになっている様子がうかがえます。
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健康によい影響を与える

猫を迎えると健康になれるという研究結果も報告されています。
猫と触れ合うと分泌される「オキシトシン」というホルモンには、ストレスホルモンの分泌を抑制し、幸福感を高める効果があるのだそうです
もちろんお世話に苦労することもありますが、ストレスが多い現代人にとって、猫は救世主的な存在なのかもしれません。

一人暮らしで猫を飼うために必要なこと

はてなのカード
一人で猫を飼う場合、基本的なお世話はすべて自分でやりつつ、日中はお留守番させることが多いですよね。“一人暮らしならでは”の注意ポイントを知っておきましょう。

猫に最適な環境を整える

猫を飼う上で大切なのは「広さ」より「高さ」です。
もし部屋が狭くても、上下運動ができる空間を整えてあげれば、飼育スペースとしては問題ありません。
上下運動ができるアイテムとしてキャットタワーが有名ですが、棚やテーブルなどの高さの異なる家具でも代用は可能です。
ただし、猫が上り下りしたときに家具が倒れないよう、転倒防止の対策は忘れずにおこないましょう。
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留守中の対策はしっかりと

社会人で一人暮らしをしている場合、朝から夕方にかけて家を留守にする人も多いですよね。目が届かないときでも猫が安心して過ごせるよう、事故防止に気を配りましょう。家具の転倒やコードへのいたずら、誤飲などには十分注意してください。

また、夏の暑さ・冬の寒さが厳しいときでも、猫が快適に過ごせる室温を保てるようエアコン設定をする必要があります。
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子猫のうちにトイレトレーニングを済ませる

トイレのしつけは、子猫をお迎えしてすぐにスタートしましょう。トイレの数は、猫の頭数プラス1個を用意してください。

子猫が床のにおいを嗅ぐ、ウロウロするなど、排泄をしたい素振りを見せたらすかさずトイレに連れていく、という流れを繰り返します。

猫は決まった場所に排泄する習性があります。一度トイレの場所を覚えると粗相の心配もなくなりますので、お世話の手間も軽減されます。
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もしものときの預け先を確保する

突然の出張や入院など、飼い主さんが家を空けなくてはならなくなったときに備えて、預け先を決めておくと安心です。
猫の飼育に慣れている実家の両親やきょうだい、親しい友人がいればベストですが、そうでない場合は近場のペットホテルやペットシッターなどを探しておきましょう。

自力で連れて行ける動物病院を探しておく

動物を飼っていると、急な体調不良やケガで病院にかかることは決して珍しくありません。もしものときに連れていけるかかりつけの動物病院は、必ず決めておいてください。
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毎日のお世話をスケジューリングしよう

チェックリスト
一人暮らしで大切なのは、毎日のお世話のスケジュールを決めておくこと。基本のお世話である食事、トイレ掃除、猫とのスキンシップなど、上手に予定を組み立ててみましょう。

食事の世話

成猫の場合は1日2回に分けて与えます。朝起きたあと、帰宅したあとなど、決まった時間にごはんをあげるタイミングをつくりましょう。

トイレの掃除

猫はとてもきれい好きな動物で、汚れたトイレに排泄することを嫌がります。朝起きてすぐや家を出る前、帰宅直後などのタイミングで、最低でも1日2回のトイレ掃除を習慣化するといいでしょう。

スキンシップ

昼間のほとんどをお留守番で過ごす猫。飼い主さんが帰ってきたら、構って欲しがるのも当然です。猫との信頼関係を築くためにも、毎日短時間でも一緒に遊んだり、ブラッシングをしたりする“スキンシップタイム”を設けてくださいね。
 
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最新一人暮らしのお役立ちアイテム

自動給餌機と子猫
ちょっとのコツで上手に猫と暮らせることを説明してきましたが、忙しい飼い主さんの場合、便利なグッズを使ってみるのもおすすめです。一人暮らしのペットライフを助けてくれる最新アイテムを3つご紹介します。

ペットカメラ

お留守番のときもスマホアプリからリアルタイムで猫の様子を見守れるペットカメラは、一人暮らし飼い主さんに人気です。内臓マイクで猫に話しかけられる機能や猫の異変を察知して通知してくれる機能が搭載されているなど、商品により性能もさまざま。用途に合うものを選びましょう。

スマートリモコン

スマホから家電を遠隔操作できる便利アイテム。例えば涼しい朝はエアコンをオフにして出掛け、日中の気温が高くなる前にアプリでエアコンをオンする、といった使い方があります。

臨機応変に対応できるので、エアコンを極力つけっぱなしにしたくないときや、寒暖の差が大きい季節におすすめです。

自動給餌器

仕事で帰りが遅くなるときでも、猫にごはんを待たせないで済むグッズです。あらかじめタイマーをセットしておくと、時間になると自動的にフードが出てきます。

商品によって入れられるフードの量や給餌の回数などが異なるため、自分の生活スタイルに最適なものを探してみてくださいね。

まとめ

膝の上でくつろぐ猫
一人でも猫を飼ってみたい方に向けて、飼育のコツやお役立ちアイテムをご紹介しました。
賃貸物件にお住まいの場合は、そもそも猫を飼えるかどうかあらかじめ確認しておいてくださいね。

帰宅したときにかわいい猫に出迎えられると、一日の疲れも吹っ飛んでしまうもの。猫との暮らしは、あなたの生活をより充実させてくれること間違いなしです。
ぜひこの記事の内容も参考に、猫との暮らしの準備をはじめてみてはいかがでしょうか。
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